ヘナセール・ヂ・ジャカレパグア2012


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"極彩色の芸術家が喧噪の色調をもたらす"

、、、初めに神は天と地を創造した。
地は形がなく、何もなかった。
そのとき、神は「光あれ。」と仰せられた。すると光ができた。
創世記第1章

そして神がお創りになった万物の内、光からは色が生まれた!

G.R.E.S.ヘナセール・ヂ・ジャカレパグアは、ホメロ・ブリートの作品の世界への極彩色の旅へと皆さんを招待します。

この旅には、国境も、始まりも、途中も、終わりもありません。おとぎ話のように、心に響き、気持ちを楽にして、私たちの望みを形にするものです。

人 の心には夢と空想と狂気と魔法が内包されています。例えるなら無数の部品を抱えて上下左右、所在無げに動き回る機械のようなもの。人に話を戻せば、無数の 部品とは、生まれ持った才能、わけても考え、創造する力に相当します。そして神はホメロに、無形の形に遊ぶ芸術の才能を与えてくれました。狂気を正気に換 え、心に浮かぶ最も幻想的な幻想を基にして、世界中を魅了する形を浮かび上がらせる芸術の才能です。その愛すべき心は、つらい幼少期にもへこたれることが ありませんでした。

神はホメロを、要領がよく、傷ついて、苛ついた、悪ガキとして作り出しました。ホメロの作品では、抽象的な表現が形をとり、色がホメロの生きる意味に変化していきました!

ここで西洋美術史に寄り道して、聖書に描かれた日常的な事象をローマの一般人を用いて表現したカラバッジョによるイタリアン・バロックの世界を旅します。

ま だ幼いころ、ホメロは百科事典のセールスをしていた兄からカラバッジョについての書籍をもらいました。それまでカラバッジョのことはまるで知らなかったホ メロですが、乱暴なまでに力強い作風にすっかり魅了されてしまいました。ヘシーフェのファベーラで争いだらけの貧しい幼少期を過ごしたことも、ホメロをし てカラバッジョ2世、熱帯版カラバッジョたらしめた要因かもしれません。表現すべき題材である痛みや困難には事欠かない状態でしたし。ホメロ自身も、カラ バッジョがキャンバスに描いたような何千もの一般人のうちの一人でした。しかし、一般人とはどうやってそうなるものなのでしょうか?環境?生活の場?ホメ ロが選んだ表現方法からは、人生の重要な教訓が得られます。人を決めるのは何を持っているかではありません。人の中にあるものが人を決めるのです。人はよ り良い世界にむけてどう貢献するのかによって決まります。カラバッジョの作品を見れば、「何を表現したくなかった」かが明確にわかります。幸せで、落ち着 いて、輝いた作品によって世界と人々に影響を与えられるのに、なぜわざわざ悪夢を共有させる必要があるのでしょうか?

同じヨーロッパ内ですが、パブロ・ピカソの国、スペインにもホメロの着想の旅は続きます。ピカソの作風の影響も、ホメロの作品の中に確かに見受けられます。キュービズムの祖であるピカソは、ホメロの作品の特徴ですらあります。

広 告は商売の神髄だという説がありますが、本来的には、広告は波間を漂って様々な場所にたどり着く船のようなものです。芸術家が作品をつくりあげると、作品 は見る人それぞれに向かい、ひとりひとりの人生を豊かにし、ひとつひとつの物語を変えるものです。ただの商品を描いたものが、想像できないような距離を越 えて伝わることさえあるのです。ホメロの作品は喜びを伝え、ブリートの痕跡を残した無数の世界的商品を通じて、この悩みと怖れのない芸術は、人種と社会と 宗教の壁を越えて、無数の人生と物語に届きました。

広告に携わることですぐに、無限というものは本当に掴みようがないものであるということ、そし て、自分の作品が世界中〜五大陸に伝わるものだということにホメロは気づきました。多くの広告商材、国連の切手、彫刻といった多くの仕事をこなす程に、ホ メロにはどこまでいけるのかという見当がつかなくなってきました。もちろん、生涯を通じて遠くへ送り出すことを意識した創作を行うことはなく、ただ、魂を こめて、また誰かが新しい笑顔を見せてくれるであろうことを楽しみに、描き続けたのです。この観点からすれば、既に一方ならぬ大成功をおさめたと言えるで しょう。

ホメロは世界的に有名になり、世界の大芸術家の中に数えられるほどになりました。ホメロの作品には、世界の色々な都市を描いたものがあり ます。甘美なるマイアミもそのひとつです。マイアミはいち早くホメロの作品に門戸を開き、その輝かしいスタイルを街中で受け止めました。世界中の美術館 は、それぞれの国にホメロの絵や彫刻を紹介する窓口となりました。やがてホメロは「光の都市」パリで世界一の来館者数を誇るルーブル美術館を訪れます。そ こで我らが天才芸術家は、幼少期の記憶にしかなかった世界の天才芸術家達に改めて出会いました

この芸術家を丘の上で両手を広げたキリスト像が迎 え入れるように、世界最大の祭りでこの天才現代主義者が紹介されます。サンバの都は幸せで爆発し、豊かな自然風景にホメロの色と形が加わるのです。リオデ ジャネイロは今、ブリートの優しいまなざしを受け止め、このムラータとサッカーに溢れたサンバの街が徐々に降参するのです。

1963年10月6 日、農地改革を求める農民を武力鎮圧すべく第4軍がヘシーフェに投入されたその日に、ホメロ・ブリートは生まれました。このペルナンブーコの少年は、8歳 のときには学校のみんなの注目を集めるようになりました。ノートに色とりどりの装飾を施していたほか、自宅の裏庭で創作活動をしていました。廃材や段ボー ルや新聞紙が彼の作品の材料になりました。そして、芸術の本が一番のプレゼントでした。「ずっと座って、巨匠たちの絵を真似してたなー。」とホメロ・ブ リートは往時を振り返ります。

「天からもらった才能だから、みんなと分かち合いたいんだ。」

ブリートは、希望の心を呼び覚まし、居心地の良い感覚を伝える作品を作りました。収集家やファンからは「癒しの芸術」と呼ばれています。躍動的な色使いと大胆な構図で、キュービズムの要素をもちながら、優雅なテーマを表現したものになっています。

今 宵、白いパレードコースは喜びで彩られます。ヘナセールは喧噪の扉を開き、もってホメロ・ヂ・ブリートという、何百万もの若者たちの芸術性研鑽に貢献し、 マルケス・ヂ・サプカイを魅了するべく穏やかにやってくるこの47歳の魔術的芸術家の人生と芸術を語ります。ホメロはもう20年以上マイアミ在住ですが、 メイド・イン・ブラジルです。そして晴れてエスペシアウとなったヘナセールはそのカーニバルテーマとして「極彩色の芸術家が喧噪の色調をもたらす」を披露 します。

カルナバレスコ: エヂソン・ペレイラ
資料調査: アンデルソン・フェヘイラ

(サンバ・エンヘード)
作: クラウヂオ・フッソ、アドリアーノ・セザーリオ、ファビオ・コスタ、イザッキ

この芸術家を不滅の存在とした天賦の才
空からもたらされる光を絵具として
ヘナセールはこのカーニバルで
各々の色にそれぞれの無限性を見出させる
ホメロ・ブリートは信じる
神はひらめきの中に宿ると
芸術の本のページを見て
反対が開いた、兄からのプレゼント
コントラストがまたたいた
芸術家の宇宙、逆方向

彼の水彩画の色彩では
価値が画面で遊ぶ
あの抱擁を描いて
翻るステップ、もう一度サンバしたい

感受性に溢れ、世界に広まるポップ・アート
微笑むことは輝くこと
紙に魅惑的な感情を与える
芸術は世界を治めると知っている
光の都のキャンバスを通じて
丘の高みから救世主がこの天才を抱きしめる
今日はこの街を塗り替える
ヘシーフェの悪がきは懐かしい想い出
同じような多くの子供たちが
夢みている
果てしない色の自由を

喜びの画家、熱い感情
ヘナセールは私の心に描いた
喧噪の色調の中で自己紹介しよう
ジャカレパグア画廊にて

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